>146989(←トップページアクセスカウンタ)/ 49117(←定期便アクセスカウンタ;内部カウンタによる昨日の実訪問者182人 / 362ページビュー)。
>今朝の最低気温14.7度(00:30;さいたま市観測点)、くもり。
>おはようございます。明るいくもり空ですが、これから天気はますます下り坂という予報です。
>03時08分、秋の土用(太陽黄経207度)。
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お知らせ>ウラノメトリア第2巻β改訂新版の頒布を本日より開始いたします。頒価は2100円。5冊以上で送料無料ですが、メール便ならば送料は2冊まで80円で済みます。
>ピアノメソードであるウラノメトリアについて、今日は、ある程度詳しく書かせていただきます。
>私の本来の仕事は職業演奏家の皆さんにレパートリーを提供することです。ですから、日頃は技術的にも難易度の高い曲を書いています。しかし、その難易度の高さとは「単なる難しさ」ではありません。
>ショパンは、技工を見せびらかす難曲に対して「単なるアクロバット」と断言し、そのように書き残しています。また、次の言葉は今でも通用するのではないかと思います。
>「ピアノを習うために今まで個々見られてきた、夥しい数の無益で退屈な訓練は、この楽器の練習には何の役にも立たぬものである。言ってみれば散歩する[客間に登場する]ために逆立ちして歩くのを習うようなものだ。(以下略)」(弟子から見たショパン:音楽之友社刊より)
>「幻想即興曲」は決して易しい曲ではありませんが、パフォーマンスレシオ(演奏効果と技巧の比)で考えると、非常に易しい曲なのです。他の作曲家には、苦労して練習しても、あまり効果的に聴こえない曲がいくらでもあります。
>ショパンは、効果的な奏法に裏付けられた納得できる難しさを「巨匠の難しさ」と名付けています。つまり、練習することに充実感があり、かつ音楽的表現に必要な最小限度の技術で弾けるように工夫しているのです。これを「ピアニスティック」と言います。
>しばしば「テクニカル」や「ブリランテ」という言葉が「ピアニスティック」と誤用・混用されるのですが、作曲技法で言えば、ピアニスティックとは鍵盤の物理構造と人の手指の機能の摺り合わせができていることを指します。
>それはショパンの次のような言葉からも分かります。
>(前略)これほど鍵盤が手の造りに即しているとは、これを作った人は天才なのであって、ただただ舌を巻く他はない(後略)。
>実際には、鍵盤の構造と人の手指の関係に気づいたショパンのほうが天才的であると思えるのですが、「ショパンエチュード」が、その集大成であることは間違いありません。
>ショパンエチュードのことを「もはや練習曲とは言えない」などと評する人がいますが、それは過去の練習曲を肯定した言い方であって、私の考えでは、ようやく「ショパンエチュード」で練習曲のあるべき姿が示されたと言えるのだと思います。
>それに気づいたモシュコフスキなどの作曲家が、ピアニスティックという観点から優れたエチュードを書くようになったことからも見て取れるのではないでしょうか。
>さて、ここでウラノメトリアに戻ります。
>現在、初心者のためのピアノメソードが、どれを選べばよいのか迷ってしまうほど出版されています。これは、決定版がないということの証左でもあります。
>ショパンは生前「ショパン・メソード」を計画していました。その最後の到達点である「ショパン・エチュード」は完成させたものの、そこへ至るためのメソードは草稿を残すのみで世を去ってしまいました。
>これは非常に残念なことです。なぜなら、現在出版されているピアノ入門メソードの大半が、入門部分で終わっていて、到達点を示していないからです。多くはツェルニーなどに移行することを考えているのでしょうが、前説には「現代の子どもたちには新しい音楽が必要」などと書かれていたりして論理的矛盾を感じたりします。
>ツェルニーは非常に優れたエチュード集で、ツェルニー自身もペリオーデについて詳細な解説を遺しています。にも関わらず、ピアノの世界ではそれらが無視されてツェルニーを技巧的練習曲として扱っているのはなんとも解せない話です。
>その原因の一つが、入門メソードの「到達点の未設定」という部分にあるのではないかと考えています。
>「子どもたちの興味を惹く(裏返せば、単なる迎合ともとれます)」などいうような利点を述べるメソードは、将来子どもたちの美的内面を、人類が築きあげてきた美しい音楽的伝統に導けるのかどうか不安になります。
>ウラノメトリアは、音楽的正統と、それが21世紀に至る今日まで脈々とつながっていることを示すことを基本方針に、入門からショパンエチュードまでを一本の道で繋ぐメソードとして計画されました。
>つまり「ショパン・メソード」の遺志を継ぐことです。
>私のような作曲家にどこまでできるのかは分かりませんが、今ではライフワークとして採算度外視で自費出版を続けています。
>印刷部数が100部、多くとも200部と少ないので単価が高くなってしまうことは本当に申し訳なく思っています。千部単位で印刷できるようになれば、もっと安く提供できると思うのですが、今のところ、ウラノメトリアの力を知っている方にしか買っていただけないので、なかなか実現しません。
>しかし、ウラノメトリアが本物であれば、いつかは必ず皆さんの理解が得られると信じて、今後も作曲に励む所存です。
>ウラノメトリアは技術レベルに応じて第1巻から第6巻まで続きます。そして、さらに各巻には目的別のシリーズがあります。
>α(アルファ)は、メソードで、第1巻から第6巻まで各曲に通し番号が付きます。β(ベータ)はコンサート・レパートリー集で、メソードの曲の少なさを補ったり、発表会などで使うためのものです。
>今回刊行された第2巻βは、技術レベルとしてはバイエル後半からツェルニー100番前半程度の曲集です。実際に子どもから大人までのレッスンで使って、熱烈なファンがついた曲だけを選んであります(決して迎合したつもりはありません)。
>中には第2巻のレベルを超える曲も入っていますが、そういう曲に出会った時には、第3巻や第4巻に進んでから戻ってきて弾いてください。妙な言い方ですが、そういう曲が必要な子どももいるのです(憧れて、とにかく弾いてしまう子、あるいはいつかその曲を弾くことが目標となる子など)。
>今日は、ウラノメトリアを使ったことがないピアノの先生、あるいは学習中のみなさんのために書きました。ウラノメトリアは、書店・楽器店などではお求めになれません。ご注文お待ちしています。下記アドレスまで、必要冊数を明記の上お申し込みください。
tomlinあっとinfoseek.jp
tomlinzzzあっとgmail.com
※「あっと」を@に変えてください。
>万が一、一週間経っても返信がない時には、お手数ですが再度メールしていただくか、下記の予備アドレスにご連絡ください。
composer2002あっとexcite.co.jp
>気象庁地震情報
・
各地の震度に関する情報>気象情報
・
実況天気図・
地域時系列予報(埼玉県)・
気象衛星 赤外日本域画像・
気象衛星 可視光全球画像>昨日の最高・日最高気温は沖縄県 那覇観測点の30.6度(13:01)、最低・日最低気温は北海道 釧路地方 川湯観測点(05:08)、北海道 釧路地方 標茶(しべちゃ)観測点(05:33)のマイナス3.4度、最低・日最高気温は福島県 鷲倉観測点の9.1度(15:37)、最高・日最低気温は東京都 父島観測点の25.9度(24:00)でした。
>今日のFM番組から
・午前9時20分 ビバ!合唱(再) 作曲家ファイル(6)メンデルスゾーン
番組詳細・午後2時00分 気ままにクラシック(再)
番組詳細・午後7時00分 ベストオブクラシック 第1710回 N響定期公演(指揮:アンドレ・プレヴィン)
オリヴィエ・メシアン「トゥーランガリラ交響曲」
オリヴィエ・メシアンは、言うまでもなく20世紀音楽を語る上で外すことのできない作曲家です。「音価と強度のモード」は、その後のセリー音楽の第2の出発点(トータル・セリエズムの原点)となった記念碑的な楽曲で、また「移調の限られた旋法」は、その後広く使われています(私は特に第2旋法を重用(ちょうよう)しています)。しかし、その反面、作品は極めて感覚的に聴こえ、その響きは神秘的でさえあります。オンド・マルトノを効果的に用いた数少ない作曲家でもあります。楽器を効果的に用いるというのは、管弦楽法の基本であり、しかし最も難しいことでもあります。たくさんの著名な作曲家を育てたことでも知られます。
番組詳細>10月21日の過去のできごと
1520年 マゼランが南米大陸とフエゴ島の間に太平洋と大西洋を結ぶマゼラン海峡を発見。今でも難所とされる航行困難な海峡で、500年も前のことだと思うと当時の操船技術に驚きます。
1833年 スウェーデンの化学者でノーベル賞の提唱者、アルフレッド・ノーベル誕生。
1895年 化学者(理学博士)で作曲家の箕作 秋吉(みつくり・しゅうきち)誕生。
1912年 ハンガリー出身の指揮者、ゲオルク・ショルティ誕生。
1921年 イギリスの作曲家、マルコム・アーノルド誕生。
1960年 作曲家の千住明誕生。
1971年 小説家、志賀直哉没。
1983年 国際度量衡総会で、メートルの定義を現行の光速を基準にした定義に変更。
1984年 フランスの映画監督、フランソワ・トリュフォー没。
2004年 詩人の川崎洋没。