2011年11月10日

朝の定期便 2011-11-10(木)

 
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>今朝の最低気温8.6度(06:38;さいたま市観測点)、明るいくもり。

>おはようございます。いま、今朝の天候を「明るいくもり」と書いたところで、短時間ながら窓から日差しが入ってきました。今日最後の太陽かも知れません。

>昨日の巻積雲とは打って変わって、層積雲である畝雲(うねぐも)とか隙間雲(すきまぐも)などと呼ばれる雲が列をなして浮かんでいます。天気が下り坂である兆候ですが、天気予報は今日遅くから作曲工房周辺も雨になると告げています。

>演奏会本番が近づいてきて、なんだか地球の自転が速まっているような気がしています。気がつくと、あっという間に午前2時、3時になってしまうからです。

>人は常に自分が触れたもの(さわるという意味ではなく)を評価しながら生きています。食べれば、おいしいマズイ好き嫌い。見れば、きれい汚い好き嫌い、というように。

>人の評価も常に無意識のうちに行なっていて、その人のなかで様々な序列が生じます。

>ところが、人の評価ほど難しいことはありません。

>私たちはベートーヴェンを作品だけで評価しているので「すごい人」と思ってしまいますが、同時代にベートーヴェンの近所に住んでいた、音楽には全く興味がない人は全く異なる評価をしたかも知れません。

>裏返して言うと、私のような作曲家は作品で評価されますから、作曲に全力を尽くせばよいわけです。

>ところが、19日のコンサートでは音楽観を語ることになっています。

>1対1のレッスンではペリオーデのような繊細な感覚を伝えることができます。また、とても不思議なことですが、それまで理解できなかった作曲家の作品を“聴こえるように”、つまり何を聴けばよいのかを伝えることもできます。ショパンが若い時代に公開演奏の場から身を引き、サロンに、さらにレッスンへと場を移していった理由の一端もここにあると思います。

>多くの聴衆を前にして何かを伝えるということは、私にとってそれほど得意であるわけではありません。だからといって逃げるわけにもいきません。作品と同じく評価の場となるからです。

>というわけで感覚的な問題を一切扱わずに、論理的に音楽の謎解きをしていこうと計画しています。

>そのためには、私自身が全身全霊を傾ける必要があります(う〜ん、できるか?)。

>果たして人は一生の間にどれだけ全力を出しきる機会があるのでしょうか。私は今までに全力疾走をしたことがあるか?と問われれば、アスリートたちの足元にもおよばないのは言うまでもありません(記録の問題ではなく)。

>作曲に関してはもう少しマシだと思います。才能よりもどれだけ力が出せるかのほうが大きい場合があるでしょう。私は大曲に取り組むと体重が減りますから、きっとエネルギーを使うことができているのだと考えています。

>19日に私がなにか一言話すたびに、それは私のレベルと限界を示すことになります。音楽と同じで、私自身をなにひとつ誤魔化すことはできません。全て聴衆の皆さんに評価されてしまいます。

>当日、わずか15分超くらいの時間が過ぎただけで、皆さん自身の中で「何かが変わった」と感じていただければ成功です。きっと良い方向へ評価していただけることでしょう。

>こんな大口を叩いたのですから、もう後には引けません。ぜひ批判的な耳で、粗探ししながら聞いてください。皆さんの挑戦を受けて立つくらいの気持ちでがんばります(ホントはヘボですからお手柔らかに)。

>気象庁地震情報

今朝07時43分頃、秋田県内陸南部(北緯39.6度、東経140.5度)を震源とする最大震度4、M4.1の地震が発生しました。規模は大きくないのですが、震源の深さが10kmと浅かったことから秋田県の1観測点で震度4となりました。

各地の震度に関する情報

>気象情報

実況天気図

地域時系列予報(埼玉県)

気象衛星 赤外日本域画像

気象衛星 可視光全球画像

>昨日の最高・日最高気温は沖縄県 石垣島観測点の26.5度(22:20)、最低・日最低気温は北海道 釧路地方 標茶(しべちゃ)観測点のマイナス5.9度(03:53)、最低・日最高気温は青森県 酸ケ湯(すかゆ)観測点の3.7度(09:24)、最高・日最低気温は沖縄県 志多阿原(したあばる)観測点(04:04)、同県 中筋(なかすじ)観測点(07:09)の24.0度でした。

>観測史上1位の値 更新状況

昨日11月9日

>しばらく暖かい日が続いていた富士山頂も冷え込んできました。昨日のアメダス観測記録です。

富士山頂観測点

>今日のFM番組から

・午後2時00分 クラシックカフェ

イギリス近代。イギリスには古典派・ロマン派時代が抜け落ちていて、音楽史レベルの作曲家限定で考えるならば、バロックからいきなり近代へ飛んでしまいます(ロマン派の作曲家がいないわけではありませんが、いわゆる “国境越え” をしていません)。私が子供の頃はベンジャミン・ブリテンしか知りませんでしたが、その後、日本にも次々とイギリスの作曲家が紹介されるようになりました。主だった作曲家を挙げておきましょう。

エドワード・エルガー(1857-1934)
フレデリック・ディーリアス(1862-1934)
レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958)
フランク・ブリッジ(1879-1941)
パーシー・グレンジャー(1882-1961)
アーサー・ブリス(1891-1975)
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984)
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)

有名な作曲家が抜けていたり、それほど著名ではない作曲家が入っていたりしますが、20〜30年後にはこのリストに余計な作曲家はいなくなるかも知れません。ただし、これから再発見される作曲家は抜けていることでしょう。
上記のうち、ディーリアスは両親がベルギー人で、人生の多くをアメリカとフランスで過ごしているのでイギリスの作曲家と呼んでよいのかどうか迷いますが、その音楽はイギリス的です。同様にグレンジャーはオーストラリア人ですが、イギリス伝統音楽を基に作曲しているのでリストに入れました。フランク・ブリッジはブリテンの師であり、当時としては先進的な作曲家であったと思います。ゴードン・ジェイコブは、その著「管弦楽技法」に大きな影響を受けました。また、作曲家としては以前、ステージで私の作品がジェイコブ作品と並んだ時「完敗」と思いました。
このほかに、カルトな作曲家としてカイホスルー・シャプルジ・ソラブジ(1892-1988)や、同じく熱狂的なファンを持つジャンル不詳のブライアン・イーノ(1948- )らも挙げなければならないでしょう。

ところで、今日のクラシックカフェには、これら作曲家のうちエルガー、ブリテン、ウォルトン、ディーリアスが登場します。

番組詳細

・午後7時30分 ベストオブクラシック ヨーロッパの現代音楽(4)ムジカ・エレクトロニカ・ノヴァ2011とムジカ・ヴィヴァ2010-2011シーズンから

番組詳細

>11月10日の過去のできごと

1668年 フランスの作曲家、フランソア・クープラン誕生。
1697年 イギリスの画家、ウィリアム・ホガース誕生。
1759年 ドイツの詩人、劇作家で、ベートーヴェンの第9交響曲第4楽章の原詩を書いたフリードリヒ・フォン・シラー誕生。
1862年 サンクトペテルブルクでジュゼッペ・ヴェルディの歌劇「運命の力」初演。
1891年 フランスの詩人、アルチュール・ランボー没。
1928年 イタリアの作曲家(主に映画音楽)、エンニオ・モリコーネ誕生。
1995年 ヒマラヤのゴーキョ・ピーク(5483m)手前のパンガで雪崩発生。トレッキングツアー日本人客13人とネパール人12人が、ロッジもろとも飲み込まれて遭難。

 
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posted by tomlin at 11:20| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 定期便 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする