>133362/20905。今日これまでの最高気温23.7度(15時24分:さいたま市観測点)、くもり。
>涼しい一日でした。台風第14号 (チョーイワン)が中心気圧925hPaという非常に強い台風に成長して日本近海に迫っています。今夜は台風について知っていることを少しだけ記します。まずは、気象情報をどうぞ。
>気象情報
・全台風情報
・台風第14号 (チョーイワン)の暴風域に入る確率
・台風第15号 (コップ)の情報
・実況天気図
・地域時系列予報(埼玉県)
・気象衛星 赤外日本域画像
・気象衛星 赤外全球画像
>台風は日本独自の定義による熱帯低気圧に対する名称であることはあまり知られていません。国際的には場所によって同様の熱帯低気圧をハリケーン(大西洋北部・太平洋北東部・太平洋北中部)、サイクロン(インド洋北部・インド洋南部・太平洋南部)などと呼ばれますが、この定義と分類に当てはまるのは台風ではなく「タイフーン」(赤道以北、東経180度以西、100度以東)となります。日本では最大風速(瞬間最大風速ではなく、気象庁が定めた10分間平均風速の最大値)が34ノット以上のものを台風と定義していますが、世界気象機関(WMO)の定義では最大風速64ノット以上をタイフーンと定義しているからです。これはハリケーンやサイクロンも同じです。日本の台風の多くは、世界気象機関の定義ではトロピカル・ストームということになります。
>2005年にアメリカを襲ったハリケーン・カトリーナは有名ですが、史上最強の熱帯低気圧は台風197920(昭和49年台風20号)です。WMOの定義でカテゴリー5に分類されるスーパータイフーンで、最低気圧870hPa(海上)は世界の気象観測史上最低記録です。その最大風速は85m/sに達し、上陸時には965hPaと勢力を落としていたものの、死者110名、行方不明者5名、負傷者543名の被害を出しました。
>被害の大きさでは伊勢湾台風(台風195915)が知られています。昭和34年9月26日に潮岬に上陸した伊勢湾台風の上陸時の中心気圧は929hPaという陸上としては記録的なもので、死者4697名、行方不明者401名、負傷者38921名という甚大な被害をもたらしました。(陸上における最低気圧を記録したのは昭和52年台風9号<沖永良部台風>の907.3hPa。島部を除く陸上では1934年の室戸台風の911.6hPa)
>台風関連の気象用語で間違われやすいのが「上陸」という言葉です。上陸は北海道・本州・四国・九州の海岸に到達した時のみ用いられ、沖縄県を含む島部では「通過」という用語が用いられます。
>台風用語に限りませんが、天気予報などで使われる気象用語はかなり厳密に決められており、その定義を知っておくと天気予報や気象情報を正確に理解する手助けとなります。
一例を挙げておきます(野村家物知り事典「理工学編」第1版1998より)。
「夜明け前」 日の出前の、およそ2時間。
「明け方」 日の出の前後、それぞれ1時間くらい。
「朝のうち」 日の出から午前9時くらいまで。
「昼頃」 正午の前後、それぞれ1時間くらい。
「昼前」 正午前の、およそ2時間。
「昼過ぎ」 正午過ぎ、およそ2時間。
「宵のうち」 日没後2〜3時間。
「夜半」 午前0時の前後、それぞれ30分くらいの1時間。
「夜半頃」 午前0時の前後、それぞれ1時間くらいの2時間。
「夜半過ぎ」 午前0時過ぎの、およそ2時間。
「今夜」 当日18時から翌日6時まで。
「明日」 翌日6時から24時まで。
>いかがですか? 天気予報がより正確に分かることでしょう。
>では、お休みなさい。